野立て看板がおしゃれじゃない理由と、集客できるデザインの正解
野立て看板がおしゃれじゃない理由と、集客できるデザインの正解
野立て看板を初めて検討する方の多くが、まずこう思います。
「せっかく出すなら、おしゃれな看板にしたい」
とても自然で、むしろ正しい感覚です。
しかし実際に街を走ってみると、目に入ってくる看板の多くは、正直あまり「おしゃれ」とは言えません。
なぜこのような状況になっているのでしょうか。
それは、野立て看板には**一般的なデザインとは異なる“生存戦略”**があるからです。
この記事では、
- なぜ既存の看板はおしゃれではないのか
- それでもデザインにこだわるべき理由
- 集客できる看板デザインの具体的な考え方
を、現場目線で分かりやすく解説します。
なぜ野立て看板は「おしゃれじゃない」のか
① おしゃれよりも「認知」が最優先
野立て看板の最大の役割は
「走行中の車から2〜3秒で内容を理解させること」
です。
たとえば、時速60kmで走る車は
1秒で約17m進みます。
つまりドライバーは、
一瞬で見て・理解して・記憶する必要がある
という非常に厳しい条件に置かれています。
この状況では
- 細いフォント
- 淡い色
- 余白が多い繊細なデザイン
は、遠くから見ると背景に溶けてしまい、認識されないリスクが高くなります。
その結果どうなるかというと、
- 赤地に黄色の太文字
- 黒地に白の極太ゴシック
- 顔写真を大きく配置
といった、いわゆる「派手で分かりやすい」デザインが選ばれやすくなります。
これが、街中でよく見かける「ちょっとダサく感じる看板」の正体です。
② 看板の目的は「ブランディング」ではなく「案内」
多くの野立て看板は、実は次の2種類に分かれます。
・誘導看板(ロードサイン)
「この先左折100m」「この先右」など、来店を促す案内
・刷り込み看板
「○○のことなら△△」「□□専門店」など、認知を繰り返すもの
どちらも共通しているのは、
美しさよりも「情報の強さ」が最優先
であることです。
つまり野立て看板は、ポスターやブランド広告とは違い
“覚えさせる道具”としての役割が強いのです。
③ 業界の慣習とコスト構造
実務的な話をすると、看板業界には昔ながらの慣習もあります。
- テンプレートデザインが多い
- デザイン専門部署がない会社も多い
- 「目立てばOK」という発注側の意識
この結果、
読みやすさ最優先の“定番レイアウト”が量産される
という構造になっています。
これも、街の看板が似たような見た目になる理由の一つです。
それでも「おしゃれ」にするべき3つの理由
では、やはり看板はダサい方が良いのでしょうか?
結論から言うと、今の時代は違います。
むしろ、あえておしゃれにすることで大きなメリットが生まれます。
① 差別化ができる
周囲が派手で情報量の多い看板ばかりの中に
- 余白を活かした
- 整理された
- 洗練された
看板があると、
逆に目が止まります
これは実際の現場でもよく起きる現象です。
② 信頼感・高品質イメージが生まれる
人は無意識に
「デザインが良い会社=サービスも良い」
と感じます。
これを心理学では「ハロー効果」と言います。
特に
- 医療
- 美容
- 不動産
- 士業
などは、看板のデザインがそのまま信頼性に直結します。
③ SNSで拡散される可能性がある
最近は、デザイン性の高い看板が
- Googleマップの口コミ
- X(旧Twitter)
などで写真として拡散されるケースも出てきています。
これは従来の野立て看板ではほとんど無かった新しい流れです。
集客できる「おしゃれ看板」を作る4つのポイント
では実際に、どうやって
「おしゃれ」と「視認性」を両立すればいいのでしょうか。
現場で効果が出やすいポイントをまとめます。
① 要素は1つに絞る
情報を詰め込みすぎると、すべてが読まれません。
基本は
「一瞬で伝えたいこと1つだけ」
例
- 写真1枚+店名
- サービス名+矢印
これだけで十分です。
② コントラストを強くする
おしゃれな色を使っても構いません。
ただし必ず
背景と文字の明度差を大きくする
- 薄いグレー文字 × 白背景 → 見えない
- ネイビー文字 × 白背景 → OK
デザイン性と視認性は両立できます。
③ 文字は太く・少なく
野立て看板で読める文字数の目安は
5〜8文字程度
フォントは
- ゴシック体
- 太字
- シンプル
これが基本です。
④ QRコードより「検索ワード」
車は止まりません。
そのためQRコードはほとんど読み取られません。
代わりにおすすめなのが
短い検索キーワードを載せること
例
- 「○○市 整骨院」
- 「△△ 歯医者」
これだけで検索流入が増えるケースは多いです。
まとめ|野立て看板は「機能美」が最強
野立て看板のデザインが良く見えない理由は
機能に特化しすぎているから
です。
しかし今の時代は、
- 視認性
- デザイン性
- ブランド力
この3つをバランスよく設計することで、
看板は強力な集客ツールになります。
大切なのは
「目立つ」ではなく「伝わる」デザイン
です。
もしこれから野立て看板を検討されている方は、
設置場所や業種によって最適なデザインが変わりますので、
具体的な内容に合わせて設計することが重要です。
必要であれば、あなたの業種や出したいエリアに合わせて
最も効果が出やすい看板構成も一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。
