見積書にある謎の項目「化粧料」とは?

野立て看板の見積書を見て、「化粧料って何?」と疑問に思ったことはありませんか。
この言葉をネットで検索しても、出てくるのは化粧品や美容の話ばかり。看板に関する説明は、ほとんど見つかりません。

実はこの「化粧料」、看板業界ならではの専門用語です。
なぜ「製作料」ではなく「化粧料」と呼ばれるのか。その理由を、3つのポイントに分けて解説します。


1.看板の「表面」を整える費用だから

野立て看板の多くは、すでに鉄骨のフレームや板面(土台)が完成した状態で設置・管理されています。
ここでの費用の違いは、次のようなイメージです。

  • 製作料
     地面を掘り、柱を立て、看板そのものを一から作るための工事費。
  • 化粧料
     すでにある板面に広告シートを貼ったり、塗装したりして、見た目を整えるための費用。

家に例えるなら、新築するための「建築費」ではなく、
壁紙の張り替えや内装仕上げのようなもの。
「作る」のではなく「見た目を整える」作業なので、「製作料」ではなく「化粧料」という言葉が使われています。


2.撤去や原状回復まで含まれていることが多い

化粧料は、広告を貼る作業だけの費用ではありません。
多くの場合、契約終了後の撤去や白戻し(原状回復)作業まで含まれています。

掲載期間が終わると、看板を白く戻したり、次の広告主が使える状態に整えたりする必要があります。
そのため、

  • 貼る作業
  • 剥がす作業(白戻し)

この一連の作業をまとめて「化粧料」として請求している看板会社が多いのです。

単なる制作費ではなく、メンテナンス費用込みの料金と考えると分かりやすいでしょう。


3.会計処理がしやすいという理由もある

実は「化粧料」という名称には、税務・会計上の理由もあります。

「製作料」としてしまうと、
税務上「新しい看板という資産を取得した」と判断され、減価償却などの処理が必要になる場合があります。

一方、「化粧料」や「広告準備費」として計上すれば、
**広告宣伝のための短期的な経費(修繕・装飾費)**として処理しやすくなります。

これは看板会社だけでなく、広告主である企業側にとっても、経理処理が楽になるというメリットがあります。


化粧料がない会社もある?注意点

看板会社によっては、広告料金にすべて含めており、化粧料を別途請求しないケースもあります。
ただし、その場合でも総額としては割高になっていることもあるため注意が必要です。

また、会社によっては撤去費用や白戻し費用を別途請求することもあります。

見積書を見る際は、
「化粧料にどこまでの作業が含まれているのか」
を必ず確認しておきましょう。

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