「3秒で決まる!」野立て看板で失敗しないための鉄則と、視認性を高めるデザインの正解
野立て看板でよくある失敗例とその原因
野立て看板は、設置すれば必ず効果が出るというものではなく、サイズやデザイン、設置位置などの条件によって見え方が大きく変わります。特にロードサイドの看板は、時速40km〜60kmで走行するドライバーがターゲットです。
0. 鉄則:ドライバーを捉える「3秒の壁」
野立て看板において最も重要なのは、**「3秒以内で内容を理解できるか」**という視点です。
- 認識: 1秒(「何かある」と気づく)
- 判読: 1秒(「何の看板か」を理解する)
- 記憶: 1秒(「名前や場所」が頭に残る)
この3秒を逃すと、看板はただの風景の一部として埋もれてしまいます。
1. 文字・書体に関する失敗と改善策
文字が読めない看板は、情報の伝達機能を果たしません。
- 失敗例: 繊細さを出そうとして「細い明朝体」や「凝った筆文字」を使用。
- 改善策(Before/After):
- Before(明朝体): 遠くから見ると横線が消えてしまい、文字がかすれて見える。
- After(太めのゴシック体): 縦横の太さが均一なため、遠距離からでも輪郭がはっきりし、一瞬で判読できる。
2. サイズに関する失敗例
- 看板サイズが小さかった: 設置環境に対してサイズが小さいと、存在に気づかれにくくなります。
- 外枠を表示したことで、表示面積が狭くなった: 装飾としての外枠が、情報を載せられる有効範囲を削り、窮屈な印象を与えます。
3. 色使い・装飾に関する失敗例
- 背景色と文字色が近く、見えにくい: コントラストが弱いと、夕暮れ時などに文字が溶け込んでしまいます。
- 装飾が多すぎた: 派手な飾りは視線を分散させ、肝心の店名や電話番号を埋もれさせます。
4. 画像・案内表現に関する失敗例
- 画像が小さくて分かりにくい: 走行中の車内からは、小さな写真は「ゴミ」や「汚れ」に見えてしまうことすらあります。
- 矢印の形状が極端: 誘導用の矢印は「直感」が命です。形が特殊すぎると、どちらを指しているか脳が判断するのに時間がかかります。
5. 設置位置に関する失敗例
- 看板の位置が低すぎた/高すぎた: 周囲のガードレールや街路樹、あるいは高架橋に遮られると、物理的に「見えない」看板になります。
- 道路から離れすぎていた: 距離があるほど文字は小さく見えるため、標準的なサイズでは力不足になります。
【付録】実用データ:視認距離と文字サイズの目安
「失敗」を防ぐ具体的な指標として、看板から車までの距離に応じた、最低限必要な文字サイズの目安をまとめました。
| 看板までの距離 | 最低必要な文字サイズ(一文字) | 走行中の視認性(時速50km想定) |
| 50m | 20cm角 以上 | 近距離。店舗の直前誘導向き |
| 100m | 40cm角 以上 | 標準的。名称を認識させるのに最適 |
| 150m | 60cm角 以上 | 遠距離。事前告知や広域看板向き |
計算の目安: 一般的に、文字の大きさ(cm)は 「$距離(m) \div 250$」 以上が必要と言われています。
まとめ|「遠くからどう見えるか」が成功の鍵
野立て看板の失敗は、サイズ・文字・色・位置などの要素が重なった結果として表面化します。
検討の際には、パソコンの画面上でデザインを確認するだけでなく、**「時速50kmで走る車から、3秒間だけそのデザインを見たときに何が残るか」**というシミュレーションを徹底することが、後悔のない看板制作につながります。
デザインの基本を理解せずに制作を進めてしまうことも、
野立て看板で失敗する大きな原因の一つです。
野立て看板デザインの具体的な考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
